Support.#009 エクステリアは今、「将来型」か「現実型」。

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support.#001 『大人は大人の間接照明!20代とは際限幅が違います。』でエクステリア照明を取り上げました。
その際に、「エクステリア業界にLED照明を利用した外構デザインや新商品が必ず多く取り上げられて『照明ブーム』がやってくる」ともお伝えしておりました。
予測していた『照明ブーム』は、やはりというべきか消費税が増税前にやってきました。
そう、今です!

そして外構業界の時代は、住む人の趣味に合わせた住まいよりもファンクション化(機能性重視)が足音を立てて進み始めております!!
同じファンクション化でも、対照的な二つのスタイルがこれからのエクステリアでは瞬く間に浸透していくことでしょう。

今、新築外構を行いエクステリアプランを考えている施工主様は一体、二つのファンクションスタイルのどちらに舵を取るべきか・・・。

これから浸透していく、二つのファンクションスタイルとは・・・

◆将来を見据えた上での機能性や照明系統を充実させた『スマートスタイル系』

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ソーラーブリック001.jpg ソーラーブリック002.jpg ソーラーブリック003.jpg
このスマートスタイル系が浸透していく先駆けになりそうな商品が、上の画像にも見られる東和産業の『ソーラーブリック』という商品です。
『ソーラーブリック』は文字通り、昼間は太陽光を吸収して夜間にLED照明となって下から照らしだすというアイテム。
コンクリートや飛び石、アプローチなどに埋め込みも電気の配線等を気にせず簡単に設置出来る施工しやすい商品でもありますので、近い将来のエクステリア商品には欠かせないものとなりそうです。

◆特徴
またこのスマートスタイル系は、オープン外構で機能門柱やブロックフェンスに割いていたコスト(予算)を、照明の充実や今後高齢者となった時を加味したハンドレールやスロープにしたり、再度外構工事を行う際に撤去・解体を最小限に抑えるなど先々を考慮し『外構の景観よりもソツのない機能美を優先した』外構デザインが特徴的です。
また先程紹介した、ソーラーブリックをカースペースに設置しているケースもニュースタイル系の本流となりそうです。

◆デメリット
なにぶん、これから次々とソーラーブリックと同系統の新商品が発表されていくことが予想される故に、エクステリアプランナーやデザイナーの知識が追い付かない等で似たような外構デザインをご提案する可能性も御座いますので、ある程度施工主様に詳細で明確な外構デザインのイメージが必要になるかも知れません。
しかし完全に浸透してしまえば、その不安要素は解消されるものですので、増税前の駆け込み依頼でこのスタイルを要望する際のみご注意ください。

◆日課として、食べて、売って、活かせる庭づくりの『ポータブルファーム系』

logo.jpg 「自宅で自給自足」を行うというのは家を持つという夢と同時にビジョンとして見据えている人は昔から少なくありません。
しかし敷地の問題、手間の問題、収穫の問題などでブームとしては再燃しては消えていくというのが通例でありました。

しかし放射能問題などで食の安全化が疑問視され始めた頃に、「共に創る。共に生きる。」のダイワハウスが『agri-cube(アグリキューブ)』というコンテナ型の植物工場ユニットを発表。
それからエクステリアは「畑仕事が出来る庭づくり」へ向けたポータブルファーム系が生まれる切っ掛けとなったのです。

【アグリキューブ】
栽培地を必要とせず、根圏にたっぷりの液肥を常に流しての水耕栽培。
流れがある為に酸素も十分根に供給されて、養分吸収も良く、一定した環境に整える事が出来る。
年間には1万個の野菜が栽培出来る優れもの。

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しかし、「アグリキューブ」を自宅に設置出来るほどの敷地面積も予算もない施工主の皆様と私達外構業者が思案を巡らせて「畑仕事が出来る庭づくり」を実現していっております。

◆特徴
言うまでもなく、庭で家庭菜園を行っているお宅。
しかし植栽やシンボルツリーを植えるといったポピュラーな形ではなく、『菜園に特化した(水栓や土などにこだわった)庭』であるのもこの系統の特徴。
若い主婦から高齢の夫婦世帯など、時間のある方々が時間を有効活用して行っているという傾向がございます。
中には、自分たちでは食べきれないからとご近所にお裾分けしたり、飲食店に売り込んで卸している方もいらっしゃるようです。

◆デメリット
やはり自給自足ブームが再燃して消えてしまう根本的な要因でもある「害虫被害とそれによるご近所トラブル」が大きなデメリットです。
害虫が野菜の芽に集まったので殺虫剤を吹きかけた為に、隣家の植栽に逃げてきた害虫が集まってしまうなどの危険性が考えられます。
都市部に住んでいた方が自給自足生活をする為に田舎に越してきて、自給自足で栽培している場合でもこの要因がネックになっていることが殆どで都市部に出戻りしています。

畑仕事の出来る家.jpg 畑仕事の出来る家002.jpg ジャガイモを植えてます.jpg

 

解説博士.jpg 「将来を見通した外構設計をしておきたい」という将来志向型の『スマートスタイル系』
「子供に少しでも安心出来る野菜を食事にして与えたい」といった今を生きる現在至上型の『ポータブルファーム系』

施工主様個人の趣味やイメージを基にしたエクステリアデザインもありますが、今回紹介致しました二つのエクステリアスタイルも明確な目的とブレない設計動機から今後は主流に近いスタイルになっていくことは確実かも知れません。

さて・・・今、外構計画をお考えの施工主の皆様の取るべき舵はどちらでしょうか?



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▼エクステリア・デザイン例も随時更新しておりますので、是非にお見逃しなく。

シンプルエクステリアデザイン.png グランデエクステリアデザイン.png ディグニティエクステリアデザイン.png

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