Exterior

外構について

外構(≒エクステリア)を作る前には、ぜひとも知って頂きたい外構のポイントを挙げてみました。

■外構の種類

外構の種類には大きく分けて、オープン外構・クローズド(クローズ)外構・セミクローズド(セミクローズ)外構の3つのタイプがあります。
各タイプごとにそれぞれ特徴があり、施工時の費用も変わってくるため、どのような外構にするのか事前に知っておくことで、ライフスタイルにあったタイプの外構をお選びいただけます。

オープン外構(クローズエクステリア)

敷地の周囲(境界線)を、門や塀・フェンスなどで仕切る代わりに、植物や門柱などの少なめのパーツでソフトに囲います。

欧米などではよく見られるスタイルで、日当たりも良く開放的なイメージの外構です。
さらに、道行く人を樹木や草花などで楽しませることもでき、街並みの景観作りにも貢献します。

また、敷地全体を広々と見せることができる点や、比較的費用を抑えられる点も、オープン外構の魅力です。

ただし、防犯面やプライバシーの確保という点では、注意と工夫が必要になってきます。

クローズド外構(オープンエクステリア)

門扉や塀・フェンス・生垣などで、敷地の周囲(境界線)の外周をすべて囲むタイプの外構で、高い防犯性も魅力です。

外部からの視線を遮るためプライバシーを確保しやすく、バーベキューやホームパーティーなどのプライベートな時間を、人目を気にすることなく楽しむことが出来ます。

また、重厚感ある佇まいのクローズド外構は、日本の従来の建物にはよく見られるタイプの外構です。
ただし、時には道行く人に圧迫感や閉鎖的な印象を与えてしまうこともあるので、フェンスや植栽などに工夫が必要となります。

セミクローズド外構(セミクローズエクステリア)

近年では主流となっている、オープン外構とクローズド外構の良いところを取り入れたスタイルです。

塀やフェンスが低い(もしくは塀やフェンスが無い)開放的なエリアと、プライバシーを重視したエリアでメリハリをつけた外構です。

洋風なデザインの建物との相性が良いだけでなく、和風のデザインの建物とも相性が良いのも、セミクローズド外構の魅力の1つです。
駐車エリアがオープンであることが多いため、玄関-駐車エリア-門まわりの3者間に、上手く導線を引いてあげることがポイントとなってきます。

下の表は、オープン外構・クローズド外構・セミクローズド外構の特徴の一覧です。

重厚さ

セキュリティ

プライバシー

親しみやすさ

開放感

費用

オープン

クローズド

セミクローズド

以上の特徴は、あくまでも一般的な傾向でしかありませんので、一見デメリットとも思えるポイントも、工夫やアイデア次第ではカバーすることもできます。

■ケース1:オープン外構にしたいけれどセキュリティ面に不安が・・・

照明を使って夜間の防犯性をUP!

暗がりができないよう照明を配置することで、泥棒から狙われにくくなります。
さらに、不審者が敷地内に入ってきた場合には、赤外線センサーで感知するタイプのライトが点灯することで、不審者に警告します。

人の出入りが多い印象を与えることで防犯性をUP!

アプローチをきれいな状態に保ちつつ、草花が植えられていることで、手入れが行き届いた庭であると印象付けることができます。

侵入を試みようとする者に、心理的なプレッシャーを与える効果があります。

敷地の領域を主張して防犯性UP!

敷地と道路の境界付近にシンボルツリーを植えて、敷地の境界を意識させることで、侵入しようとする時に心理的な抵抗感を生じさせます。

■ケース2:クローズド外構にしたいけれど閉鎖的な印象は与えたくない・・・

視線や光を通す素材を使うことで開放感UP!

ともすれば圧迫感を与えてしまいかねないクローズド外構に、広がりや奥行、親しみやすさが生まれます。

塀には穴あきブロックやガラスブロックを、フェンスや門扉には光を通すポリカーボネイト製の製品や、隙間が大きいデザインの製品がおすすめです。

フェンスや塀の圧迫感をなくし、明るいカラーを用いることで親しみやすさUP!

フェンスや塀を低めにしたり、白やアイボリーやライトグレーなどの明るいカラーにすることで、重たくならず親しみやすい外構に。

■ケース3:クローズド外構にしたいけれど出来るだけ費用を抑えたい・・・

フェンスなどの代わりに角柱や植栽を使ってコストダウン!

クローズド外構の価格が、他のタイプの外構より高くなる理由の1つに、金物製品(門扉やフェンス)などを多く使用することが挙げられます。

そこで、フェンスの代わりに植栽を使用することで、コストを抑えることができます。
エクステリア全体が、草花によって明るい印象になる効果もあります。

直線的なデザインを使用しコストダウン!

ブロックやタイルのほとんどが、直線的なデザインで造られています。
曲線的なデザインの壁などは、職人さんの技術で加工する必要があるので、当然費用も高くなります。

そこで、職人さんの手間がかからない「直線的」なデザインに統一することで、工賃を抑えることが出来ます。

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